2022/7/30「ボイリングポイント/沸騰」

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華やかな人気レストランの厨房で、料理長の男性がオーダーやプライベートでの煩事に追われながら奮闘する様子を、ワンカットで撮影した映画。

ワンカットという手法のおかげで厨房の重圧や緊迫感がリアルに伝わってきて、最初から最後まで目を離せない展開の連続であった。

2022/7/29「ジュラシックワールド 新たなる支配者」

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上映を待ち望んでいた映画で、公開初日に早速鑑賞してきた。

しかし期待していた程の出来では無かったというのが正直な感想であった。

時間が3時間程あるが、過去作の出演者陣絡みのパートや恐竜を巡る巨大企業の陰謀など蛇足的なシーンが多く、肝心の恐竜達が暴れるシーンが時間の割に少なく感じられた。

脚本も雑で、主人公サイドの人間だけ都合良く生き延びたり、予想通りの展開が続くこと、前作で生き延びたラプトルのブルーが何故か主人公達の家のすぐ近くで子育てをしている等、不自然な設定が目立っていたように思った。

 

 

 

 

2022/7/5「スープとイデオロギー」

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大阪在住の在日コリアンの一家に焦点を当てた作品。一人暮らしで認知症を患い記憶を無くしていくオモニ(母)との記録を、娘のヤンヨンヒ監督がカメラに収め続けたドキュメンタリー映画

オモニには韓国現代史のタブーである「済州4・3事件」を生き延びた凄絶な過去があった。事件当日の詳細や、娘の結婚相手で日本人の男性との交流、幼い頃北朝鮮へ渡り生き別れとなった三人の息子達への郷愁など、娘との対話を通して本人の口から語られる。

 アルツハイマー病を患ったオモニが、北朝鮮にいる息子達や亡くなった夫が自宅にいるものだと思い込んだり、娘や婿の顔を忘れ、段々と会話か噛み合わなくなっていく様子が切なく感じられる。 

 また、娘が若い頃は、日本人男性との結婚には絶対に反対であったオモニが、婿養子であるカオルさんに韓国の郷土料理を振る舞い、手厚くもてなす様子が描かれる。娘の幸福を第一に願う親心からであろうかと思った。

2022/7/25「ラストサマーウォーズ」

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映画作りに奮闘する小学生達と、それを見守る(あるいは心配する)周囲の大人たちとの交流を描いた。

主人公の少年は内気で友人も少なく、スマホで自作の映画作りをすることが唯一の趣味なのだが、ひょんなことから片思いしている女の子が海外に転校すると聞き、彼女を主役に据えた映画作りをさせて貰いたいとお願いをする。

元映画監督志望の先生の指導の元、個性的なクラスメート達が各々の得意分野を活かし、本格的な映画作りに挑戦する。

コメディ色が強く、どちらかというと子供向きの内容だが、大人が見てもほっこりすることが出来る明るい映画であった。

2022/7/24「アトランティス」

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リフレクションに続けて鑑賞。

こちらはロシアとの戦争を終えた後の未来の荒廃したウクライナを描いた作品。

戦争の後遺症に悩みながら日常を取り戻そうとする元兵士とボランティア団体の女性との交流を描いた。

戦死者の遺体を掘り起こし身元を確認するシーンがあるが、腐敗した遺体や尋問や拷問の跡を検分する作業がリアルで生々しく描かれていた。

う2022/7/31「アプローズアプローズ!囚人たちの大舞台」

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売れない役者が刑務所の囚人に演技を教えることとなり、その舞台が話題となり次々と依頼が舞い込むが、最後には囚人達が本番直前に逃走し、アドリブで一人舞台をすることととなる。スウェーデンで起きた実話を基にしたフランスの映画。

最後のどんでん返しの展開で、思わず主人公の身になり感情移入しハラハラさせられるが、一人舞台が思いの外ウケて各地で再演されたという後日談付きであった為、ラストで痛快な作品となっていたと思う。

2022/7/24「リフレクション」

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ロシアによるクリミア侵攻が行われた2014年のウクライナを舞台として、軍に志願した元医者の男性が、ロシア軍による戦場での非人道的な行為を目にした後、平穏な日常を取り戻すまでの苦悩等を描いた。

ロシア軍による捕虜への暴行、尋問の描写が劇中で出てくるが、実際にも行われていそうなリアルな描写であった。

映画はずっと正面から部屋全体を映すような三人称視点で描かれるのだが、舞台を観劇しているみたいで面白いと感じた。