2022/8/14「野球部に花束を」

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高校野球部を舞台にして、野球部あるあるをふんだんに盛り込んだコメディ。

 高校デビューを目指していた主人公であったが、練習を見学に行ったことで、その場の成り行きに流され高校でも野球部に入部することとなってしまう。

 初めは優しかった先輩達が入部した途端豹変し、軍隊のような上下関係や鬼監督からのスパルタ指導の元、学生生活を野球に捧げる青春を送っていく。

 主演の醍醐虎太郎の演技で、何度も劇場で吹き出してしまった。自分の高校生活を思い出しながらノスタルジーに浸ることが出来て、楽しい時間を過ごすことが出来た映画であった。

2022/8/13「海上48hours 悪夢のバカンス」

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 メキシコのビーチに卒業旅行に来ていた男女5人組が、無断で乗り回していた水上バイクで衝突事故を起こし、沖から戻れなくなったところへ巨大なサメの襲撃を受ける。

 描かれているサメが体長4mはあろうかという巨大なホオジロザメで、獰猛で執拗に主人公たちを襲い続ける。

 最終的には優等生のヒロインのみが生き残ることとなり、それ以外の4人は順番にサメの襲撃を受け、海中に引き摺り込まれていく。

 実際のホオジロザメは、映画のように積極的に人を襲うことは無いそうだが、サメ映画の王道の展開続きで、「自分だったら〜するのに」などと妄想を膨らませつつ楽しく鑑賞することができた。

2022/8/13「ルッツ 海に生きる」

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 マルタの漁師ジェスマークは、曾祖父の代から受け継ぐ漁船ルッツを駆り、生まれたばかりの息子と妻のため日々仕事に奮闘している。しかし、ルッツの船底に水漏れが見つかり、同時に息子の発育不良が明らかとなる。

 温暖化の影響もあり、不漁が続き経済的に追い込まれたジェスマークは、漁師としてはタブーの魚の闇取引に加担するようになる。

 子供のために不正に手を染めるようになった主人公が、最後には漁師を廃業し、国の再雇用制度を利用し7000ユーロを手にする。

 愛する仕事と船を失ったジェスマークが、悲しげな様子で、知人から借りた投げ釣の竿を海に投げ入れた場面で映画は終わる。

 環境問題への警鐘や、それによって追い詰められる地方の漁師たちの困窮問題などにスポットを当てた映画だったのかなと感じた。

 静かで淡々と描かれる映画だが、父親の身に感情移入し、最後まで身を入れて鑑賞することができた。

2022/8/13「アライブフーン」

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グランツーリスモのプロ級ゲーマーで内気な青年エンジニアの主人公が、ドリフトチームの一人娘のなつみにスカウトされたことで、実機でのドリフトレースの世界に飛び込んでいく。

主演の野村周平の抑えた演技や、吉川愛の男勝りなヒロイン役、ヒールのライバル役の俳優などそれぞれの演技が魅力的であった。

ドリフトレースのシーンもCGではなくゴープロを使った本物で非常に迫力があった。

ストーリーも単純ではあるがテンポ良く、最後で飽きることなく没入して観ることができた。

2022/8/11「プアン 友達と呼ばせて」

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タイの映画で、白血病で余命わずかな友人から、自分が関わった人達(元カノ)への別れと謝罪の行脚に主人公が同行させられる。そして、旅の最後に友人から長年の秘密を打ち明けられる…というストーリー。

元カノ達一人一人との間で出会いから別れまでの経緯が描かれ、会うことが叶わなかった女性もいれば、過去のわだかまりを解消し、背中を押すことに繋がった元カノもいたりと様々であった。

それぞれの別れの後は、友人から主人公へのある告白がなされるのだが、テンポ良く話が進むので、最初から最後まで飽きずに楽しく鑑賞することができた。

2022/7/31「ショーシャンクの空に」

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言わずと知れた名作だが、行きつけの映画館で再上映されていたものを鑑賞した。

劇中で刑務所長の賄賂や裏金などの会計係として隷属を命じられた主人公が、囚人仲間に言った一言「選択肢は二つ。懸命に生きるか、懸命に死ぬかのみだ」というセリフが、非常に印象に残った。

囚人仲間のレッドが「希望は正気を失わせる」というのに対し、主人公は「希望は誰にも奪われない」と信じ、20年掛けて壁に穴を掘り脱獄に成功する姿に感動するが、常人ならその間にとっくに正気を失ってしまうだろうと思えた。

2022/7/31「君を想い、バスに乗る」

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妻を亡くした高齢のイギリス人男性が、かつて妻と巡った思い出の土地をバスで巡り、その中で出会った道連れの人々との交流を描いた作品。

男性が行く先々で積み重ねた善行がSNSなどを通じてバズり、「バスで旅をする老人」として話題となりテレビで取り上げられ、目的地に到着する頃には有名人として出迎えられる。

外国人にありがちな、他人や自分が何か善いことをすると、外部に広く発信して皆で賞賛するという流れが自分には少し大袈裟だと感じられていたので、この映画を観た時も少し似たような感覚を抱いた。